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おすすめのベルギービールはこれだ!

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この記事は、ビール Advent Calendar 2013 - Adventar の、24日目の記事になります。

はじめに

「ビール Advent Calendar 2013」に参加して、12/24の記事を書いてみることにしました。 大好きなベルギービールの魅力と、おすすめのビールをお伝えしたいと思います。

ベルギービールを知らない?それは損をしている!

「お酒は少し飲むけど、ビールは苦手・・・。」という女子、「酒好きだけど、日本のビールしか飲んだことない。」という男子をよく見かけますが、もったいないです!

ベルギービールは日本のビールにはない魅力を持ったビールがたくさんあります。

女子の苦手は「ビール」じゃなくて「ピルスナー」

ビールというと・・・当然のことだと思いますが、いわゆる「日本のビール」の味を連想してしまいます。
日本のビールは各メーカーを代表するビールのほとんどが「ラガー(ピルスナー)」というビールです。スーパードライ、一番搾り、黒ラベル、プレモルなどなど。飲み会の「とりあえず生で」は、ほぼ確実にピルスナーが出てきます。

このピルスナーというビールは「苦み」があります。これが女子が「ビールは嫌い!」と言っている一番の理由だと思います。

ベルギービールにももちろん「ピルスナー」はありますが、その他たくさんの種類、味があり絶対に「美味しい!」と思えるビールがあるはずです!

ちなみに、「ラガー」というのは「下面発酵」という発酵方法のことを指します。
「ピルスナー」というのは、下面発酵で作られたビールの、さらにその中の一つの種類を指します。
その他には「エール」と呼ばれる「上面発酵」、「ランビック」と呼ばれる「自然発酵」のものがあります。「日本のビール」が嫌いな女子にはこちらがおすすめです。

男子はもっとビールが好きになる

ビール好き、ピルスナー好きにとって日本のビールは美味しいですよね。私もピルスナーが大好きです。日本のラガーだけではなく、もちろんドイツやチェコのピルスナーも大好きで、「ピルスナー・ウルケル」なんかは最も好きビールです。何杯でもイケます。(笑

ピルスナーしか飲んだことがない方にも、ベルギービールはとてもおすすめです。
とにかく種類の幅が広く、味がさまざま。
お酒は酒そのものはもちろんのこと、「それと合わせる酒の肴」を選ぶのが楽しいと思います。ビール、ワイン、日本酒、カクテル、ウィスキーなど、それぞれの酒に合う酒の肴がありますね。
ベルギービールもそんな感じで、その中に種類がたくさんあるので、ビールと合う酒の肴、食事を選ぶことでビールのおいしさが倍増します!ベルギービールはそういった楽しみ方もできます。

種類が多すぎて、何飲んで良いかわからない

ベルギービールは知っているけど、種類がありすぎて何を飲んで良いかわからない!・・・ということもよく聞きます。ごもっともな話ですね。 いくつか「おすすめのベルギービール」をご紹介します。

ベルギービールは種類が多く、その好き嫌いも人により様々なので「えー、これがおすすめ?」っていう方もいるかもしれませんが、

  • 比較的有名なもの
  • 飲めるお店があったり、入手方法が容易(レアではない)
  • 今までにおすすめして不味いとは言われていない

という観点でいくつか選んでみました。
よろしければ、ぜひご参考までにどうぞ。

ホワイト (White Beer)

小麦を取り入れた上面発酵ビールで、色は霧がかかったような白色、心地よい酸味が特徴の爽やかな清涼感あふれるビール。 夏の暑い日に飲むのが最高ですが、季節を問わず最初の一杯に適したビールです。どんな料理にも合わせやすいです。

ホワイトビールはできれば「樽生」をおすすめします。瓶のものより断然美味しいです。

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  • ヒューガルデン・ホワイト (Hoegaarden White) 4.9%
    日本では最も有名なベルギー・ビールではないでしょうか。
    苦みは少なく、コリアンダーやオレンジピールによるほんのりスパイしーな感じ、ほのかな酸味、とても爽やかでフルーティーな味がします。
    手のひらの熱が伝わりにくように設計された、厚手のグラスが特徴的です。
    最初に飲むべきベルギービール?(笑

  • ベデット・エクストラ・ホワイト (Vedett Extra White) 4.7%
    柑橘系のとても良い香りのするホワイトビール。
    ヒューガルデン・ホワイトと同じく、とてもフルーティーな味わいがしますが、それと比べると若干酸味と渋みが強い気がします。
    ちなみに、「ベデット」とはフランス語で「スター、有名人」という意味です。
    目印はトレードマークの「白くま」。

  • セリス・ホワイト (Celis White) 5.0%
    ヒューガルデンを生み出した「ピエール・セリス」氏が生み出したビール。
    色はとてもきれいなクリーム色に近い色。柑橘系の良い香り、乳酸の様な酸味。前者の2つとはまた違った味わいがあります。とても美味しいですよ。

この種類がお好きな方には、このビールもおすすめです。

  • ペーター・リーベン・ウィット (Pater Lieven Wit)
  • ブロンシュ・ド・ブリュッセルズ (Blanche de Bruxelles)
  • ブロンシュ・ド・ナミュール (Blanche de Namur)

ランビック (Lambic Beer)

ブリュッセル南西の一部でのみ醸造される、ベルギーを代表する伝統的なビール。
独特な香り、強い酸味が特徴。「エール(上面発酵)」「ラガー(下面発酵)」と異なり、空気中の野生酵母による「自然発酵」による発酵がなされます。

ラビンビックには「ピュアランビック」「グーズ」「ファロ」「クリーク」「その他のフルーツ」の種類が存在しており、それぞれで非常にことなった味わいがあります。

また、「クリーク」や「フランボワーズ」をはじめとした他のフルーツ系ランビックは非常にたくさんのビールがありますので、いろいろ飲み比べてみると面白いです。

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  • ベルビュー・クリーク (Belle-Vue Kriek) 5.2%
    鮮やかなルビー色。熟成4ヶ月ほどのランビックに酸味の強いブラックチェリー漬け込んだビール。
    濃厚な感じがしますが、実際は軽めでとてもバランスの良いさくらんぼビールです。

  • リンデマンス・カシス (Lindemans Cassis) 4.0%
    ややオレンジがかかった濃いルビー色。まさにカシスの良い香りがします。 このリンデマンスシリーズのフルーツランビックはどれも酸味と甘味のバランスがよく、とても美味しいです。

  • シャポー・ミラベル (Chapeau Mirabelle) 3.5%
    「すもも」のフルーツランビックです。
    すももの爽やかな良い香り、甘すぎず、酸っぱすぎずという風味。
    シャポーシリーズはたくさんのフルーツのものがありますが、私はこれが一番好きです。

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  • リンデマンス・ファロ (Lindemans Faro) 4.0%
    醸造行程で「キャンディー・シュガー」を入れて甘みを付けた、飲みやすいランビックです。
    苦みはほとんどなく、ほのかな酸味、甘いのが好きな方にはおすすめです。
    ラベルから味が想像しづらいんですが、とても美味しいビールですよ。

  • ブーン・グーズ (Boon Gueuze) 6.5%
    2種類以上の若いランビックと古いランビックをブレンドして瓶内二次発酵で作られるビール。
    シャンパンボトルが使用されているのは、瓶内二次発酵のために通常のビールに比べて瓶内の圧力が高くなるためだそうです。
    この「グーズ」は他のベルギービールより比較的酸味が強いので好き嫌いは別れるところだと思いますが、逆に「酸っぱい」が好きな方には「グーズ」は最高のビールかもしれません。

この種類がお好きな方には、このビールもおすすめです。

  • 他のリンデマンス(Lindemans)シリーズ
  • 他のシャポー(Chapeau)シリーズ
  • カンティオン(Cantillon)シリーズ

レッド (Red Beer)

オーク樽で熟成した上品でまろやかな味わいと芳香が特徴の、西フランダース地方で作られる深紅の上面発酵ビールです。

苦みはほとんどなく、見た目もフレーバーもまるでワインのようなビールです。

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  • ドシャス・ド・ブルゴーニュ (Duchesse de Bourgogne) 6.2%
    色は茶色がかかったような濃い赤褐色、甘みと酸味のバランスが絶妙でほんとうにワインのようなビールです。とても美味しいのでおすすめです。

  • ローデンバッハ・グランクリュ (Rodenbach Gran Cru) 6.5%
    もうひとつ「ローデンバッハ・クラシック」というのがありますが、そちらや他のレッドビールより酸味が少し強めです。独特なコクと風味が特徴です。

  • ブルゴーニュ・デ・フランドル (Bourgogne des Flandres) 5.0%
    レッドビール(エール)にランビックをブレンドしためずらしいビールです。
    チェリー、ぶどうのような良い香り、他のレッドビールよりは軽くやわらかい感じです。

この種類がお好きな方には、このビールもおすすめです。

  • イヒテヘムズ・グラン・クリュ (Ichtegem's Grand Cru)
  • クーデシャルル・ブリュン (Queue de Charrue Brune)

トラピスト (Trappist Beer)

その内部に醸造所を持つ決められた修道院でしか作ることを許されない伝統的なビール。
濃厚でアルコール度数が高いものが多いです。

また、トラピストビールはその醸造された年代や寝かせる(瓶内発酵させる)ことで味がだいぶ変わるビールなので、そういった楽しみかたもできるビールです。

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  • ロシュフォール10 (Rochefort10) 11.3%
    色は深い茶褐色で、きめ細かいきれいな泡立ちです。
    スパイしーで、フルーツ、少し苦めなチョコレートのようなフレーバーです。
    アルコール度数はがっつり11.3%。ベルギービールでは度数の高い部類に入ります。
    ゆっくりと味わって飲める濃厚なベルギービール。
    ちなみに、これは私の最も好きなベルギービールです。(笑

  • オルヴァル (Orval) 6.2%
    トラピストビールの中では最高峰と言われているビール。
    著名なビール評論家「マイケル・ジャクソン」氏も大絶賛のビール。
    ビールは褐色でフルーティーな香り、苦みの効いた味わいです。

  • シメイ・ブルー (Chimay Blue) 9.0%
    アルコール度数が高く、濃厚でやや渋めのビール。色は濃い茶色。
    シメイのシリーズでは、唯一ラベルにビンテージが刻まれています。
    過去に醸造されたものをいくつか飲んでみましたが、味の違いにびっくりします。

この種類がお好きな方には、このビールもおすすめです。

  • 他のシメイ(Chimay)シリーズ
  • ウェストマール(Westmalle)シリーズ
  • アヘル(Achel)シリーズ

アベイ (Abbey Beer)

トラピストに似た味わい、一般の醸造所が古くから伝わるレシピで醸造しているビール。

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  • トリプル・カルメリート (Triple Karmeliet) 7.0%
    「大麦」「小麦」「からす麦」の3種類の麦を使用して作られたビール。
    オレンジがかかった奇麗なブロンド色、発砲が強くフルーツのような良い香り、味わいがします。
    専用のグラスが大きくとても凝ったグラスなのも特徴です。

  • レフ・ブリュン (Leff Brune) 6.5%
    焙煎した麦芽使用した茶色いビールです。
    とても濃厚でほのかにフルーツのフレーバーがします。
    ちなみに、この「レフ(Leff)」シリーズは実にたくさんの種類が存在します。

  • ウィットカップ・ペーター・スティムロ (Witkap Pater Stimulo) 6.0%
    きれいな霞がかかった黄色のビール。
    洋なしのような爽やかフレーバー、すっきりとしたとても美味しいビールです。

この種類がお好きな方には、このビールもおすすめです。

  • 他のウィットカップ(Witkap)シリーズ
  • サンフーヤン(St.Feuillien)シリーズ
  • フローレフ(Floreffe)シリーズ

ベルジャン・エール (Belgian Ale)

ビールの色やフレーバーが様々な上面発酵ビール。

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  • バルバール (Barbar) 8.0%
    はちみつをつかった、柔らかいほのかな甘みがあるビールです。
    他にもはちみつを使ったビールはいくつかありますが、はちみつを使っていることをよく感じられるビールだと思います。

  • カスティール・ブリュン (Kasteel Brune) 11.0%
    アルコール度数が高めですが、ほど良い甘さでコクのあるビール。
    1杯をゆっくりと楽しむには最高のビールです。

  • スコッチシリー (Scotch Silly) 8.0%
    イギリス産の高級ホップを使用しているそうです。苦みはほとんどありません。
    濃厚で甘くておいしいビールです。

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  • ニュートン (Newton) 3.5%
    りんごジュースのような味わいです。 アルコール度数も低めなので、ビールが苦手な方や、アルコールに弱い方にもおすすめです。

  • グリセット・フリュイ・デ・ボア (Grisette Fruits des bois) 3.5%
    3種類のベリー(ブルーベリー、ラズベリー、ビルベリー)をブレンドしたジュースを使って作られています。
    上述のニュートンと同じく、ビールが苦手な方や、アルコールに弱い方にもおすすめです。

この種類がお好きな方には、このビールもおすすめです。

  • バルバール・ボック (Barbar Bok) 8.0%
  • 他のカスティール(Kasteel)のシリーズ
  • デリリウム・ノクトルム (Delirium Noctournum) 8.5%
  • マルール(Malheur)のシリーズ
  • ミスティック(Mystic)のシリーズ

クリスマスビール (X'Mas Beer)

クリスマスの時期に向けて特別に仕込む季節限定の、醸造所自慢のとっておきビール。
他のものとは違ってスパイスが効いていたり、アルコール度数が高いのが特徴 発酵、熟成に長時間かけてアルコール度数高め、クリスマスからお正月の時期に美味しく飲める贅沢なビールを作ったのが始まりのようです。

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  • シャポー・ウィンターグーズ (Chapeau WInter Gueuze) 5.6%
  • デリリウム・クリスマス (Delirium Christmas) 10.5%
  • リーフマン・グリュークリーク (Liefmans Gluhkriek) 6.5%

この種類がお好きな方には、このビールもおすすめです。

  • カーストペーター・クリスマス (Kerst Pater Christmas) 9.0%
  • カナスター (Canaster) 8.7%

いろいろ紹介しましたが・・・

他にも、「ピルス」「セゾン」といったビールも存在しますが今回は割愛しました。
いろいろ紹介させていただきましたが、今回のはほんの「氷山の一角」です。まだまだたくさんの美味しいビールがありますし、ベルギービールは「樽生」「瓶」「大瓶」で味が変わります。中には「瓶や樽の中の位置」で味が変わるものまであります。

ベルギーギールは本当に種類が様々なので、ぜひいろいろ飲んでみてください。
気に入ったカテゴリを見つけたら、そのなかでまた違ったビールを飲んでみたり、飲み比べなんかも楽しいと思います。

おわりに

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ベルギービールが気に入ったら、ぜひ本場の「ベルギー」にも行って見ましょう!

現地では当然日本に輸入されていないビールがたくさんあり安く飲めます。良いビアカフェもたくさんあります。 ベルギーは美味しいビールや料理が食べられて、チョコレートやワッフル等の甘もあり、街の景観も奇麗で世界遺産もあり、治安も比較的良いという本当に良いところです。海外旅行はフランスやイタリアが大人気ですが、ベルギーをおすすめします。(笑